糖尿病改善研究機構 http://www.tokaiken.info 糖尿病または糖尿病予備軍の人々が健康を取り戻すための、テトウストレという薬用植物(ハーブ)を紹介。 Mon, 19 Jun 2017 02:33:36 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.5.31 ラケット競技の勧め http://www.tokaiken.info/%e3%83%a9%e3%82%b1%e3%83%83%e3%83%88%e7%ab%b6%e6%8a%80%e3%81%ae%e5%8b%a7%e3%82%81/ Tue, 21 Feb 2017 04:40:16 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1460 …続きを読む]]> 豪州シドニー大学などからの研究報告。

総ての死因による死亡率は、運動をしている人がしていない人よりも低くなるのは特筆すべきことではありませんが、今回の報告では、運動量や頻度だけでなく、運動の種類で有意差があるとしていることです。

彼らは、1994年~2008年に英国とスコットランドで行われた、国の年次健康調査から引用して分析しました。

30歳以上の成人8万人以上を対象に、6種類の運動(サイクリング、ラケット競技、エアロビクス、フットボール、ランニング)と死亡の関係を比較しました。

その結果、ラケット競技(テニス、スカッシュ、バドミントン)が最も有効で、全死因では47%、心臓疾患では56%も死亡リスクを軽減することを発見したと述べています。

 

 

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糖尿病は短命になる http://www.tokaiken.info/%e7%b3%96%e5%b0%bf%e7%97%85%e3%81%af%e7%9f%ad%e5%91%bd%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%82%8b/ Sun, 05 Feb 2017 08:22:46 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1457 …続きを読む]]> 2017年1月、オックスフォード大学など約50万人以上の中国人を対象とした調査報告。

50歳前に糖尿病を発症した人は、平均寿命が10年短くなるという。

2型糖尿病の人は75歳前に死亡する確率が、そうでない人に較べて2倍高いそうだ。

ただし、食事や運動など生活スタイルを改善し、血糖コントロールを良好に保つことで天寿を全うできると述べている。

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糖尿病には冬の運動 http://www.tokaiken.info/%e7%b3%96%e5%b0%bf%e7%97%85%e3%81%ab%e3%81%af%e5%86%ac%e3%81%ae%e9%81%8b%e5%8b%95/ Fri, 20 Jan 2017 02:45:23 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1448 …続きを読む]]> 糖尿病で血糖コントロールが悪いと、低体温になりやすい。

そうした人こそ、エネルギー消費量の増える冬に運動するのが望ましい。

血行を促し、筋肉を鍛えてエネルギー消費量を増やすにはウォーキング、特に寒い時期のウォーキングを米国のメイヨークリニックは勧めている。

但し、冬の野外での運動は、時間の余裕をもってウォーミングアップに努めるよう述べている。

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メタボと睡眠 http://www.tokaiken.info/%e3%83%a1%e3%82%bf%e3%83%9c%e3%81%a8%e7%9d%a1%e7%9c%a0/ Sat, 14 Jan 2017 06:10:01 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1432 …続きを読む]]> これまで、睡眠不足は体重を増加させる食品を好んで食べやすく、特にレム睡眠が減少すると体重が増加しやすいことが知られていた。

その原因は解明されていなかったが、筑波大学の研究チームが、前頭前皮質の神経活動が直接的に関係していることを突き止めた。

レム睡眠は加齢とともに減少することがわかっており、併せて生活習慣病も増えていく傾向にあることから、今回の研究結果をもとに、高齢化社会において健康的な食事行動の促進につなげていきたいと述べている。

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デスクワークと運動 http://www.tokaiken.info/%e3%83%87%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%af%e3%81%a8%e9%81%8b%e5%8b%95/ Wed, 11 Jan 2017 11:36:07 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1422 …続きを読む]]> 米国糖尿病学会(ADA)の新しい運動ガイドライン。

デスクワークや会議で1日中座りっぱなしの人は、30分ごとに3分以上の軽い運動を推奨している。

糖尿病の予防改善には、1日30分以上の運動が望ましいとされるが、連続でなく細切れでも構わない。

但し、運動では細胞代謝が高まるために、インスリンや糖尿病硬化剤を服用している人は低血糖になるおそれがある。

低血糖になってブドウ糖を舐めるのではなく、運動前の投薬量を減らすべきではないだろうか。

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GI値は血糖反応の指標にならない http://www.tokaiken.info/__trashed-2/ Mon, 12 Dec 2016 11:27:21 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1415 …続きを読む]]> 米国タフツ大学USDA人間栄養学加齢センターの研究によると、血糖値上昇の指標とされていた「GI値」は当てにならないという。

これまで、GI値の低い食品は血糖値を上昇させにくいとして、好ましい食品と考えられてきた。

しかし今回の研究報告では、GI値は個人差が大きく、また同一人物でも食事のたびに変動が大きいので、食品選択のガイドとしては有用ではないと結論付けている。

本来、食物からの栄養摂取量などは体内での吸収率に左右される。

吸収率というのは老化の個人差や、気分による消化器のコンディションに影響されるもので、食品のカロリーと同様、「当てにならない」というのは真実味がある。

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植物性たんぱく質の勧め http://www.tokaiken.info/%e6%a4%8d%e7%89%a9%e6%80%a7%e3%81%9f%e3%82%93%e3%81%b1%e3%81%8f%e8%b3%aa%e3%81%ae%e5%8b%a7%e3%82%81/ Mon, 12 Dec 2016 11:22:22 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1411 …続きを読む]]> 2016年10月、マサチューセッツ総合病院とハーバード大学からの研究報告。

動物性たんぱく質の量が多いと死亡率が上昇し、植物性たんぱく質がの割合が高いと死亡率が低下したという。

研究は、米国の大規模な疫学研究に参加している、17万人のデータを用いて解析を行った。

生活習慣や他の食事のリスク要因を調整した後、動物性たんぱく源(肉、卵、乳製品)が多い場合、総死亡率のリスクが8%とわずかであるが増加し、植物性たんぱく質の摂取量が増加すると総死亡率は10%低下した。

リスクを高める動物性たんぱく質は、主に豚や牛の肉やその加工品であり、魚介類や鶏肉は含まれなかったそうだ。

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糖尿病と日光浴 http://www.tokaiken.info/%e7%b3%96%e5%b0%bf%e7%97%85%e3%81%a8%e6%97%a5%e5%85%89%e6%b5%b4/ Thu, 08 Dec 2016 11:31:46 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1408 …続きを読む]]> (2014年10月) "Diabetes" 誌に掲載された Telethon Kids Institute(オーストラリア)などの研究。

高脂肪のエサを与えられているマウスに、3ヶ月間紫外線の照射を繰り返したところ、体重増加が30~40%ほど低減され、 さらに、空腹時血糖値、インスリン値、コレステロール値の悪化も緩和されていたという。

過去の研究で、ビタミンDに肥満防止の効果があると示唆するものがあるものの、この研究では体重増加の抑制とビタミンDの血中濃度との間に関係は見られなかった。

したがって、肥満が抑制されるのではなく紫外線がもたらす他の作用によると考えられるようだ。

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糖尿病性網膜症の予防 http://www.tokaiken.info/%e7%b3%96%e5%b0%bf%e7%97%85%e6%80%a7%e7%b6%b2%e8%86%9c%e7%97%87%e3%81%ae%e4%ba%88%e9%98%b2/ Fri, 02 Dec 2016 08:19:28 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1403 …続きを読む]]> 糖尿病患者たちの重大な懸念である糖尿病性網膜症は、世界中で失明の主因となっている。

糖尿病性網膜症は、経済的、社会的負担とり、その予防や発症を遅らせるための有効な方策を講じることは重大な事案である。

2016年8月に発表された、スペイン・生物医学研究所の研究によると、2型糖尿病を持つ中高年の患者が、n-3系多価不飽和脂肪酸を毎日500mg以上摂取すると、失明の恐れのある糖尿病性網膜症のリスク低下につながることがわかったという。

n-3系脂肪酸の推奨量(500mg/日)を摂取していた人は、していなかった人に比べて、糖尿病性網膜症のリスクが48%低下することが示されたとし、魚由来のn-3系脂肪酸が健康的な脂肪だという考え方を増強する、と述べている。

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肥満は遺伝子のせいではない http://www.tokaiken.info/%e8%82%a5%e6%ba%80%e3%81%af%e9%81%ba%e4%bc%9d%e5%ad%90%e3%81%ae%e3%81%9b%e3%81%84%e3%81%a7%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%84/ Thu, 24 Nov 2016 03:03:50 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1398 …続きを読む]]> FTO(fat mass and obesity-associated)遺伝子とは、脂肪の量と肥満に関連する遺伝子です。

これまで、FTO遺伝子のキャリアは、平均で、3kg体重が多く、肥満である可能性が70%高いことが知られていました。

しかし、2016年10月の英国ニューカッスル大学からの研究報告によると、FTO遺伝子のリスク変異体のキャリアであることは、体重減少に影響をおよぼさないことを見出したといいます。

食生活、身体活動、薬物ベースの減量計画が、FTO変異体のキャリアである人にも同じように機能することを意味するといい、減量しようとする人にとって重要なニュースであるといえます。

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大気汚染と糖尿病 http://www.tokaiken.info/%e5%a4%a7%e6%b0%97%e6%b1%9a%e6%9f%93%e3%81%a8%e7%b3%96%e5%b0%bf%e7%97%85/ Sun, 20 Nov 2016 07:11:57 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1395 …続きを読む]]> ドイツ研究センターヘルムホルツ協会と糖尿病研究センターの研究で、住居環境の大気汚染は、インスリン抵抗性のリスクを高めるという報告です。

インスリン抵抗性のリスクを高めるということは、もちろん2型糖尿病を招く危険性があるということです。

この研究は、これまで食事と運動、睡眠など生活習慣を問題としてきた糖尿病が、実は、自動車による大気汚染によっても引き起こされる可能性があるということを示唆しています。

この研究では、住環境の違う約3,000人を対象に、面談と、身体・血液検査やブドウ糖負荷試験などを行い、得られたデータと居住地の大気汚染物質濃度を照らし合わせて分析を行いました。

その結果、血糖代謝に問題が生じている、つまり糖尿病前症の人は、特に大気汚染の影響を受けやすいことが明らかになったと結論付けています。

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糖尿病と歩行運動 http://www.tokaiken.info/%e7%b3%96%e5%b0%bf%e7%97%85%e3%81%a8%e6%ad%a9%e8%a1%8c%e9%81%8b%e5%8b%95/ Tue, 15 Nov 2016 05:22:20 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1391 …続きを読む]]> 2016年10月、ニュージーランドのオタゴ大学からの報告。

糖尿病には、運動が有効であることはこれまでにも多くの報告がなされています。

本研究は、いつ歩くかに関する特定の時間について、①時間を決めず1日30分歩くか、②それぞれメインの食事後10分間歩くか、どちらかで歩行し比較検討しました。

結果は、1日のうち時間を決めず歩行するというアドバイスと比し、食後歩行のアドバイスに従った際、食後血糖値は平均して12パーセント減少したことがわかったといいます。

特に食事に炭水化物を多く含有する場合、血糖値の改善は顕著だったと述べています。

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理想的な和食は1975年 http://www.tokaiken.info/%e7%90%86%e6%83%b3%e7%9a%84%e3%81%aa%e5%92%8c%e9%a3%9f%e3%81%af1975%e5%b9%b4/ Fri, 28 Oct 2016 06:19:25 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1385 …続きを読む]]> ユネスコの無形文化遺産に登録された「和食」。

ヘルシーメニューの代名詞のようでもありますが、一口に和食といっても戦後大きく変化しました。

東北大学大学院農学研究科食品化学分野の都築毅准教授らが、いつの年代の和食がもっとも健康に良いのかを調べるため、1960年、1975年、1990年、2005年の和食の平均的メニューを作り、調理したものを凍結乾燥・粉末化し、老化促進モデルのマウスに8ヵ月間食べさせました。

その結果、もっとも老化が遅く長寿だったのは、1975年ごろの和食を食べたマウスだったと報告しています。

1975年の典型的なメニューを調べたところ、流通の発展に伴い多様な食材を使えるようになって、日本の伝統的な食材の魚介類や大豆などに加え、野菜や果実、卵や豆類などもよく使われて、ワカメやヒジキなどの海藻も多く、食物繊維が豊富にとれていたよいいます。

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血糖値が高めだと認知症になりやすい http://www.tokaiken.info/__trashed/ Mon, 17 Oct 2016 09:26:36 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1382 …続きを読む]]> 糖尿病の3大合併症はよく知られていますが、近年は、その他の疾患も合併しやすいことが明らかになっています。

もともと糖尿病は代謝疾患ですから、何が起こってもおかしくない病気だと心得ましょう。

2013年、米ワシントン大学公衆衛生大学院のポール クレーン準教授らが、医学誌「ニューイングランド ジャーナル オブ メディスン」に発表した論文で、糖尿病の人ではそうでない人に比べ、将来的に認知症を発症する可能性が高まると述べています。

また、糖尿病と診断されていなくても、血糖値が高めであれば(境界型)正常な人に比べて、認知症を発症するリスクが高いことが分かりました。

早めの予防・改善がお勧めです。

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うつ予防にブロッコリー http://www.tokaiken.info/%e3%81%86%e3%81%a4%e4%ba%88%e9%98%b2%e3%81%ab%e3%83%96%e3%83%ad%e3%83%83%e3%82%b3%e3%83%aa%e3%83%bc/ Mon, 17 Oct 2016 09:20:07 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1378 …続きを読む]]> 2016年8月、千葉大学社会精神保健教育研究センターが、ブロッコリーなど緑黄色野菜に含まれている「スルフォラファン」という成分が、うつ病の予防や再発防止に効果があると発表しました。

スルフォラファンというのは、抗酸化作用や解毒作用があり、がんなどのさまざまな疾病の予防効果が報告されています。

研究チームは、マウスを使ってストレス状態をつくり、人間と似たようなうつ状態に至らしめました。

しかし、スルフォラファンの前駆体である「グルコラファニン」を含む餌を3週間与えると、うつ症状の発症を予防できる可能性が示されたといいます。

今回の実験により、薬品などに頼らず栄養学的にうつ病を予防・改善できる可能性が高まったといえます。

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睡眠時間と糖尿病リスク http://www.tokaiken.info/%e7%9d%a1%e7%9c%a0%e6%99%82%e9%96%93%e3%81%a8%e7%b3%96%e5%b0%bf%e7%97%85%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%82%af/ Wed, 05 Oct 2016 11:03:28 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1372 …続きを読む]]> 以前、夜間に仕事をする人は糖尿病になりやすいという研究報告を紹介しました。

今回は、オランダ・アムステルダム自由大学医療センターの研究報告で、平均的睡眠時間(7時間)の男性に比べて、睡眠時間の短い群または長い群の男性は、どちらも血糖処理能力が劣ること、そして血糖値が高いことが明らかになりました。

生理学の古い研究報告で、「ヒトの睡眠時間は7時間±1時間(6~8時間)が最も長命で、それよりも多くても少なくても短命になる」という文献があります。

本研究では、ヨーロッパ14か国に住む30~60歳の健康な成人788人を対象に、睡眠時間と血糖の処理にどのくらいのインスリンを要するかを調べて、上記の結論を得ました。

ただし、女性には同様の結果は見られなかったといいます。

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睡眠と痛みの関係 http://www.tokaiken.info/%e7%9d%a1%e7%9c%a0%e3%81%a8%e7%97%9b%e3%81%bf%e3%81%ae%e9%96%a2%e4%bf%82/ Tue, 27 Sep 2016 01:41:39 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1365 …続きを読む]]> 2015年8月、ルウェイ公衆衛生研究所からの研究報告です。

研究対象となる参加者は、ルウェイの10,412名の成人(平均年齢58歳、54%が女性)で、標準的な疼痛感受性検査を実施しました。

その結果、痛みの感受性は、不眠症の頻度および重症度が高まるほど上昇したといいます。

痛みの感受性は入眠時間の長さとも関係していたそうですが、睡眠時間の長さとの関連はみられず、また、これらの関係は性年齢を調整後も有意であったということです。

つまり、睡眠障害の度合いが高くなるほど痛みを感じやすく、良質の睡眠であれば多少睡眠不足になっても痛みの感受性には影響しないいということです。

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高血圧症予防食事療法(DASH)と痛風 http://www.tokaiken.info/%e9%ab%98%e8%a1%80%e5%9c%a7%e7%97%87%e4%ba%88%e9%98%b2%e9%a3%9f%e4%ba%8b%e7%99%82%e6%b3%95%ef%bc%88dash%ef%bc%89%e3%81%a8%e7%97%9b%e9%a2%a8/ Mon, 19 Sep 2016 07:23:04 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1361 …続きを読む]]> 高血圧症予防食事療法 (DASH)とは、果物、野菜、低脂肪乳製品の摂取を勧め、飽和脂肪、総脂肪、コレステロールの摂取を減らす、全粒穀物、赤身肉、魚、ナッツ、豆を含む食事です。

こうした食事が血圧を低下させ、尿酸値も下げることを示した、数少ない臨床試験のエビデンスが報告されました。

これは、米国ジョンズ・ホプキンス大学からの研究報告で、前高血圧またはI度高血圧の成人103人を対象に、DASH食とそうでない食事を無作為に割り当て、30日間、低、中、高濃度のナトリウムがそれぞれ無作為な順序で与えられました。

DASH食による尿酸値の低下分は1mg/dLを上回りましたが、ナトリウム摂取量は予想に反して、ナトリウム摂取量が多い方が少ないときと比べ、尿酸値が低下したと述べています。

ナトリウム摂取量が増加すると、尿酸値が減少するメカニズムは不明ですが、DASH食が患者の痛風発作の予防に有効となり得ることを示唆しています。

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肥満は脳の老化を加速 http://www.tokaiken.info/%e8%82%a5%e6%ba%80%e3%81%af%e8%84%b3%e3%81%ae%e8%80%81%e5%8c%96%e3%82%92%e5%8a%a0%e9%80%9f/ Wed, 14 Sep 2016 09:09:31 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1357 …続きを読む]]> 脳が老化すると、主に神経組織が集積して走っている領域の「白質」が減少します。

そのため、情報を最短ルートで伝えることができなくなり、以前はスムーズにできていたことが難しくなったり、もの忘れ」も増えます。

英国のケンブリッジ大学精神医学部の研究で、肥満や過体重の人の脳では、やせた人に比べて白質の量が減少することを明らかにしました。

研究によると、40歳の肥満や過体重の人の脳は、老化が10年進んでいると考えられるといいます。

そして、「過体重や肥満であると、アルツハイマー病や認知症といった神経変性疾患の発症リスクが高まる可能性がある」と述べています。

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テレビの観すぎは危険 http://www.tokaiken.info/%e3%83%86%e3%83%ac%e3%83%93%e3%81%ae%e8%a6%b3%e3%81%99%e3%81%8e%e3%81%af%e5%8d%b1%e9%99%ba/ Mon, 05 Sep 2016 10:17:21 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1354 …続きを読む]]> 2016年7月、 大阪大学大学院医学系研究科社会医学講座(公衆衛生学)の磯博康教授らの研究グループは、長時間のテレビ視聴が脚の静脈に血栓(血液の塊)ができ、その一部が肺動脈を詰まらせる、いわゆるエコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)を起こしやすくなると発表した。

エコノミークラス症候群は、場合によっては呼吸困難で命を落とすおそれがある。

テレビ視聴時間が1日あたり2.5時間未満の人に比べて、2.5~4.9時間の人では肺塞栓症による死亡リスクが1.7倍に上昇し、5時間以上では2.5倍に上昇することが明らかになった。

特に40~59歳の人で5時間以上テレビを見る人でリスクが高いことも明らかになり、肺塞栓症死亡リスクは、テレビ視聴時間2時間につき40%増加するという。

 

 

 

 

 

 

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免疫系が社会行動に影響 http://www.tokaiken.info/%e5%85%8d%e7%96%ab%e7%b3%bb%e3%81%8c%e7%a4%be%e4%bc%9a%e8%a1%8c%e5%8b%95%e3%81%ab%e5%bd%b1%e9%9f%bf/ Wed, 31 Aug 2016 02:08:58 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1350 …続きを読む]]> 2016年7月、免疫系のT細胞が典型的な社会行動発達に重要な役割を負っているようだ、という研究報告が、『ネイチャー』誌に発表されました。

米国マサチューセッツ大学の研究で、マウスで免疫系のT-細胞から分泌されるある成分(IFN-γ)を阻害すると、マウスの脳を過活動にし、不規則な社会的行動を引き起こすことを発見しました。

IFN-γ信号経路を正常化すると、過剰な反応と異常な社会行動は正常化されたといいます。

つまり、T細胞が媒介する免疫信号と社会的脳機能の間の隠されたつながりが明らかにされた事になります。

現代人の異常行動による事件は、もしかしたら免疫力の低下と無関係ではないのかも知れません。

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肥満パラドックスの否定 http://www.tokaiken.info/%e8%82%a5%e6%ba%80%e3%83%91%e3%83%a9%e3%83%89%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b9%e3%81%ae%e5%90%a6%e5%ae%9a/ Mon, 15 Aug 2016 10:12:26 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1346 …続きを読む]]> 「肥満パラドックス」とは、近年報告が増えている、過体重であるほうが長生きするという説。

この説が、米国のハーバード大学と、英国のケンブリッジ大学の研究者らが中心となって行った共同研究によって否定されました(2016年7月13日『ランセット』誌)。

今までの研究では、解析対象者が低体重が原因というよりも、疾患があることや喫煙による体重減少が考慮されないまま解析されていました。

今回の研究では、これらのバイアスを除いてBMIと死亡との関連を研究するために、喫煙のない者で、慢性疾患の罹患がない者が解析対象とされました。

その結果、「肥満パラドックス」はみられず、疾患別では、BMIが5上昇するごとに心血管系疾患の死亡リスクは49%、呼吸器疾患の死亡リスクは38%、がんの死亡リスクは19%、各々上昇したといいます。

ハーバード大学のフー教授は、今後も医師は過体重であることが、糖尿病や心血管疾患などのリスクを高めるとして、指導する必要があると述べています。

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糖尿病にはウォーキング http://www.tokaiken.info/%e7%b3%96%e5%b0%bf%e7%97%85%e3%81%ab%e3%81%af%e3%82%a6%e3%82%a9%e3%83%bc%e3%82%ad%e3%83%b3%e3%82%b0/ Fri, 05 Aug 2016 07:58:15 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1341 …続きを読む]]> 欧州糖尿病学会(EASD)が発行する医学誌「ダイアベトロジア」に、2016年7月発表された研究結果によると、ウォーキングを無理なく続けることが、ジョギングなどの激しい運動をするよりも、糖尿病を予防するために効果的だといいます。

米国のデューク大学医療センターの研究で明らかになったもので、糖尿病に打ち克つためには、週に12km、つまり1日およそ2kmのやや活発なウォーキングをはじめるだけでも、続けていれば体は変わっていくと述べています。

「糖尿病を改善するためのウォーキングは、ふだん歩いているよりもやや活発に、1日30分以上かけて行うと、体脂肪が燃焼しやすくなります。体が慣れてきたら、運動強度を少しずつ上げていくと、効果はさらに高まります」と、デューク大学医療センターのウィリアム クラウス教授はアドバイスしています。

 

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和食は健康寿命を延ばす http://www.tokaiken.info/%e5%92%8c%e9%a3%9f%e3%81%af%e5%81%a5%e5%ba%b7%e5%af%bf%e5%91%bd%e3%82%92%e5%bb%b6%e3%81%b0%e3%81%99/ Tue, 26 Jul 2016 09:08:57 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1335 …続きを読む]]> 武庫川女子大学国際健康開発研究所の家森幸男所長が、2016年5月19日に京都で開催された「第59回日本糖尿病学会年次学術集会」のシンポジウムで、「健康長寿食:世界食事調査からみた和食」と題し講演しました。

家森氏が行った国際調査で、当然のことですが、生活習慣病の多くは食生活を中心とする環境因子により予防できる可能があることが示されました。

「世界中を調査して再認識したのが日本食のすばらしさです。ご飯や魚、大豆を日常的に取り、海藻を食べる日本の食文化はまさに理想的です」と述べておられます。

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抗糖尿病薬に注意 http://www.tokaiken.info/%e6%8a%97%e7%b3%96%e5%b0%bf%e7%97%85%e8%96%ac%e3%81%ab%e6%b3%a8%e6%84%8f/ Wed, 20 Jul 2016 06:54:03 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1082 …続きを読む]]> 2016年4月、中国・第三軍医大学が、抗酸化物質を含んだ抗糖尿病薬は結腸や肝臓のがん細胞の転移を促進する可能性が高いという研究結果を発表しました。

糖尿病では酸化ストレスが上昇している場合が多く、抗酸化活性を有する抗糖尿病薬が一般的に使われています。

こうした薬剤の2種類を、結腸がんあるいは肝臓がんのあるマウスに投与して効果を検証したものです。

これらの抗酸化性のある薬物は、がんの発症リスクを高めることはなかったものの、すでに存在するがん細胞の成長と転移を促進したといいます。

こうした動物実験によるエビデンスは、次第に増えてきているようです。

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糖尿病が若い人に増えている? http://www.tokaiken.info/%e7%b3%96%e5%b0%bf%e7%97%85%e3%81%8c%e8%8b%a5%e3%81%84%e4%ba%ba%e3%81%ab%e5%a2%97%e3%81%88%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%ef%bc%9f/ Fri, 24 Jun 2016 12:40:24 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1287 …続きを読む]]> 若年でも2型糖尿病?

これまで、Ⅰ型糖尿病は若年層(主に25歳以下)で多くが発症し、10歳から18歳までが一番多いと考えられていたために、「若年性糖尿病」や「小児糖尿病」とよばれてきました。
1型糖尿病は遺伝性のもので、自己免疫やウイルス感染などによってインスリンの分泌が欠乏し、引き起こされる病気なのですが、ある日突然発症してしまうといった特徴があります。

しかし近年では、10代、20代の若者にも2型糖尿病が増えているのです。

2型糖尿病は生活習慣病ですから、通常、生活習慣の乱れが長年積み重なってゆっくりと進行していくことが多いのですが、昨今の食生活の欧米化、肥満の増加などによって若くても糖尿病を発症するケースが増えてきています。

さらに、現代では発症リスクも多様化し、食事の欧米化はもちろん、ストレス社会、添加物による体の酸化、空気汚染、薬の副作用など、糖尿病のリスク要因にさらされています。

若くても食べ過ぎ・飲み過ぎに注意し、運動の習慣化、規則正しい生活をするなど、糖尿病を予防することが大切です。

ケトアシドーシスとは?

特に最近問題になっているのが、「ペットボトル症候群」と呼ばれる、砂糖が大量に入った清涼飲料水を毎日飲むことで起こる急性糖尿病の増加です。

スポーツドリンクをはじめとする清涼飲料水には多くの糖分が含まれており、こうした飲み物は急激に血糖値を上げてしまいます。
急激に血糖値が上昇すると、極度にインスリンが不足したり作用しなくなったりして、急性代謝失調に陥ります。

そうした状態では、高血糖状態であるにもかかわらず、細胞が糖をエネルギーに変えることができませんから、糖の代わりに脂肪を分解してエネルギーを生み出します。

脂肪を分解するとケトン体という物質が産生され、ケトン体が急激に体内に増加して「ケトアシドーシス(ケトン体による血液の酸化)」を起こしてしまいます。

これを、「糖尿病ケトアシドーシス」といい、異常なのどの渇き、嘔吐・腹痛、脱水、最悪の場合には意識障害、昏睡に陥って死に至ることさえあります。

これまでは進行した糖尿病でみられる症状でしたが、急性糖尿病として清涼飲料水を大量に飲む若い人で発症しやすいといわれており、清涼飲料水の摂取には充分な注意が必要です。

 

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血糖値ってなに? http://www.tokaiken.info/%e8%a1%80%e7%b3%96%e5%80%a4%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%aa%e3%81%ab%ef%bc%9f/ Fri, 24 Jun 2016 11:55:02 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1281 …続きを読む]]> 血糖値とは?

「血糖値」とは、血液の中に含まれている「ブドウ糖(グルコース)の濃度」です。

ブドウ糖は、生命を維持するための大事なエネルギー源であるために、体内を流れている血液の100mL中に通常100mg前後が含まれるよう、厳密にコントロールされています。

私たちが食べ物からエネルギーをつくるとき、直接的に働く栄養素は「糖質」です。食事とともに摂取した糖質は、小腸で分解されてブドウ糖となり吸収されて血液中に溢れます。

食後は血糖値が上がりますが、糖を速やかに細胞が取り込むよう、すい臓はインスリンを出動させます。
インスリンがなければ、ブドウ糖が中に入るための細胞の扉は開きません。

過剰なブドウ糖は肝臓や筋肉に運ばれてグリコーゲンとして貯蓄され、空腹になったり運動などでエネルギーを消費したときは、肝臓や筋肉、脂肪組織からブドウ糖が作り出されて血糖値が下がらないよう調節されています。

こうした糖に関する一連のシステムが、「糖代謝」といわれるもので、その目安となるのが「血糖値」というわけです。

糖尿病と血糖値の関係は?

体質的にインスリンを分泌できない「Ⅰ型糖尿病」を除けば、糖尿病の原因は第一に過食です。

例えば、ある1日だけ限界といえるほどの過食をしてみると、尿の中に糖や蛋白が出てきます。
通常なら、この成分は尿の中にみられませんが、あまりにも摂取量が多くなると、これらの血液中の濃度を一定に保つため、体は懸命に排泄します。

翌日には過食をやめ、元通りの適度な食事量を維持すれば、体は何事も無かったように元に戻ります。これを一過性の「食事性糖尿」および「食事性蛋白尿」といいます。

しかし、こうしたことをある1日だけでなく、たびたび繰り返したとしたらどうでしょう?

尿で排泄しきれない糖を、最初は「グリコーゲン」という保存型に変化させて肝臓等に蓄えますが、それでも間に合わないと、血液中に一定以上の糖がいつも溢れ出ることになります。
これが「血糖値が高い」という状態です。

もちろん、そうなる前に膵臓はインスリンをたくさん分泌し、糖を細胞内に取り込んでエネルギーに変えようとします。
ところが次から次に糖がつぎ込まれると、膵臓はインスリンを出しても出しても間にあわず、ついに膵臓は疲れきってしまいます。

細胞のほうも、いつも周りに多くの糖とインスリンがあるので感受性が鈍くなり、インスリンがあっても反応しにくく、細胞内に糖を取り込むことを怠りがちになるのです。

糖尿病と診断されるほどの血糖値は、すでにこのように体の各所が最大限の努力をし、徐々に変化が起こった末の現象なのです。

 

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糖尿病って遺伝する? http://www.tokaiken.info/%e7%b3%96%e5%b0%bf%e7%97%85%e3%81%a3%e3%81%a6%e9%81%ba%e4%bc%9d%e3%81%99%e3%82%8b%ef%bc%9f/ Fri, 24 Jun 2016 10:44:10 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1274 …続きを読む]]> 日本人は糖尿病になりやすい?

日本で国民病とまでいわれるほど糖尿病が増えた背景には、食事の欧米化と、それに対応できない日本人の体質にも原因があるようです。

東京大学大学院教授で日本糖尿病学会理事長でもある門脇孝氏は、「欧米人は少し太っただけでは糖尿病になりにくいが、日本人は小太りになるだけで糖尿病になりやすい」と述べておられます。

そのことは、日本人は飢餓に強い「倹約遺伝子」をもち、少ないエネルギー消費量で活動できる遺伝子(肥満遺伝子)をもっている人が多いからだと、武庫川女子大学国際健康開発研究所の報告でも裏付けられている。

日本人全体の約4割が、そうした糖尿病になりやすい体質を持っているといわれ、素因が強い人は痩せていても発症する。

親族から遺伝するの?

2型糖尿病の答えは「NO」です。

糖尿病は生活習慣病ですから、親族に糖尿病がいるとしたら、生活習慣を正せば予防することは可能です。

親族は同じ食習慣をもち、生活を共にすることが多いために、同じ病気を発症しやすいのは確かです。
さらに、倹約遺伝子をもっている家系なら、糖尿病の親族と同様の生活をしていれば、かなり高い確率で発症することでしょう。

自然医学の森下博士やマクロビオティックの桜沢氏は、組織を立ち上げられたときから「食餌で遺伝子も変わる」 と発言しておられました。

そのことを証明するように、米国の生物学者ブルース・リプトン氏が、「遺伝子は設計図に過ぎず、設計図を書き換えるのは周りの環境から情報を得た細胞膜である」と、その著書「思考のすごい力」の中で、氏の研究内容を発表しています。

私たちは糖質中毒?

甘い物は中毒性があるといわれています。
そして、日本人のほとんどは「糖質中毒」が疑われるといいます。

味覚うちの甘い味は、他の味の10倍も親和性が高いといわれ、確かに、幼児の離乳食に始まって、家庭で甘い菓子類を与えなかったとしても、集団生活で甘いおやつを繰り返し口にするようになると、いつの間にか甘党に育ったりします。

甘い物というのは、もちろん糖を多く含み、間違いなく血糖値を上昇させます。

ですから、糖尿病を予防するには、まず糖質、特に砂糖を敬遠することが有効です。 近年話題になり、一定の効果も評価されている「糖質制限食」は、まさにそういった考え方に基づいています。

もともと現代の日本人は糖を摂りすぎています。
主食も白米100%になったのはそれほど昔のことではなく、1960年より前の多くの一般庶民は、麦や雑穀の入ったご飯を食べていました。

白米の成分はほとんどが糖質ですし、スパゲティー等の麺類は消化が良い上に、糖質主体の食事内容になりがちです。
恐らく私たち日本人は、砂糖を全く使わない生活をしても、糖質不足になることはないでしょう。

そのことを意識して、甘い菓子類をやめるだけでも、糖尿病の予防には確実に有効です。

さらに、主食を玄米にしたり雑穀を入れることは、食事によって糖が急激に上がるのを防ぐことのほか、繊維質が多くなる分たくさん嚙むことができます。

よく噛むことは、血糖値の急激な上昇を防ぐだけでなく、満腹感を与え、自律神経を整えることに役立ちます。
一口100回以上も咀嚼することができれば、それだけでも治療に匹敵するほど有効な行為といえます。

最後に運動ですが、細胞が糖を取り込む機能を健全に保つために、運動はとても重要です。
これは細胞機能に限らず、実は代謝機能全般にいえることでもあります。

適度な運動は自律神経を整え、ストレスを解消し、老化を防いで健康に暮らすための重要なカギだと心得るべきでしょう。

 

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糖尿病予備軍てどんな人? http://www.tokaiken.info/%e7%b3%96%e5%b0%bf%e7%97%85q%ef%bc%86a%ef%bc%88%e6%ba%96%e5%82%99%e4%b8%ad%ef%bc%89/ Thu, 23 Jun 2016 15:20:54 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1243 …続きを読む]]> 糖尿病予備軍とは?

糖尿病の診断基準は、日本糖尿病学会が決めています。診断はその基準値に基づいており、数値が「糖尿病型」と決められた基準以下で「正常型」でもない場合に「予備軍」または「境界型」といわれています。

● 糖尿病診断基準 

以下の①〜③のいずれかが別の日に2回確認された場合「糖尿病」と診断する。
1回の検査でも、①〜③のいずれかと④または⑤あるいは⑥のいずれかが、同時に確認された場合も「糖尿病」と診断する。

     ①空腹時血糖:126mg/dL以上
     ②ブドウ糖75gを飲用後2時間の血糖値:200mg/dL以上
     ③随時血糖値:200mg/dL以上
     ④HbA1c(NGSP 新基準):6.5%以上
      [HbA1c(JDS 旧基準):6.1%以上]
     ⑤糖尿病の典型的症状(口渇、多飲、多尿、体重減少)
     ⑥確実な糖尿病性網膜症の存在

● 正常型の判定基準

次のいずれかの血糖値が確認された場合「正常型」とする。

   ・空腹時血糖:110mg/dL未満
   ・糖負荷後2時間値:140mg/dL未満

日本糖尿病学会「境界型を見出したときの取り扱い」の指針

1、境界型は、糖尿病に準ずる状態である。とくにIGT(耐糖能異常)は動脈硬化を促進する病態でもあるため、動脈硬化性疾患の合併の有無を評価する。

2、生活習慣の改善
 肥満の解消(現体重の5%減を目指す)、食事量の制限、脂肪摂取の制限、単純糖質の制限(とくに糖を含む清涼飲料水の制限)、食物繊維摂取の促進、間食への配慮、運動の奨励、飲酒習慣の是正、禁煙などの指導に努める。

3、耐糖能異常の経過観察
 生活習慣改善による耐糖能異常の正常化を糖負荷試験にて評価する。

4、高血圧および脂質代謝異常の改善
 高血圧、高LDLコレステロール血症、高中性脂肪血症、および低HDLコレステロール血症の改善を評価し、生活習慣の改善で効果が得られない場合には、薬物療法を考慮する。
 高血圧治療薬[ACE阻害薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)など]には、糖尿病発症を抑制する効果が報告されている。

注:耐糖能とは、血糖値を正常に保つためのブドウ糖の処理能力のこと。通常は、糖負荷試験で評価することが多い。

隠れ糖尿病とは?

その名のとおり本人が自覚しにくい境界型糖尿病のことです。

つまり、一般の健康診断で行われる空腹時血糖値が正常で、再検査にならず、体が糖代謝異常に陥っていることを発見することができません。
ブドウ糖負荷試験を行えば発見できるのですが、この検査は、通常一次検査の結果で再検査が必要な場合に行われます。

隠れ糖尿病の体の中では何が起こっているかというと、膵臓からインスリンは出るのですが、インスリンの効きが悪くなり、血液中のブドウ糖を細胞内に取り込んでエネルギーに変える作業に、正常な人よりも時間がかかります。

時間をかければ血糖値は正常になりますので、早朝空腹時の血糖値は正常です。

食後は誰でも血糖値が上がりますが、正常なら食後上昇した糖に応じたインスリンが速やかに分泌され、インスリンの働きで血液中の糖は速やかに細胞に取り込まれます。
ところがインスリンの効きが悪くなっていると、正常値に戻るまで時間がかかるのです。 

現代人はなぜこのようなことが起こるのでしょうか?
主な原因として以下の3点が挙げられます。

・ 消化の良い食べ物を好むため吸収が早く、急激に血糖値が上がる
・ 過食で早食いのために、急激に血糖値が上がる
・ 運動不足のために、細胞の機能を回復できない

私たちの体は急激な変化を嫌います。
急激に血糖値が上がると、膵臓は急いでインスリンを出さなければなりません。
最初は良いのですが、これが毎食続くと膵臓は疲れてインスリンの分泌が立ち後れたり、細胞も疲れて糖を取り込むのが鈍くなります。

糖を取り込むのが遅くなると、膵臓はインスリンが足りないと判断し、インスリン分泌量を増やそうとして、ますます膵臓は疲れてしまいます。
細胞の周りにインスリンがもっと溢れると、細胞はさらにインスリンに対して鈍感になり、これらの悪循環によって境界型糖尿病からやがては立派な糖尿病に至るのです。

我が国の隠れ糖尿病は、相当数に上るのではないかと考えられています。
本人が正常だと思っているだけに生活が改善されずやっかいです。

検査は、食後血糖値の測定やブドウ糖負荷試験の他に、日常の尿糖検査も有効ですので、前述の3つの傾向に当てはまる人は検査されることをお勧めします。

こうした背景から、近年では食後血糖値やブドウ糖負荷試験が重視される傾向にあり、健康診断も工夫されることと思われます。

日本の糖尿病患者は年々増加し続けており、もはや国民病として深刻な状況にあります。隠れ糖尿病や境界型糖尿病のうちに改善するよう心がけるのが懸命です。

 

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糖尿病に良いお茶 http://www.tokaiken.info/%e7%b3%96%e5%b0%bf%e7%97%85%e3%81%ab%e8%89%af%e3%81%84%e3%81%8a%e8%8c%b6/ Thu, 23 Jun 2016 03:25:31 +0000 http://www.tokaiken.info/?p=1194 …続きを読む]]> 古くから、どの国の食文化にも「お茶」はあります。
そして、糖尿病に限らず、お茶はその国の人々が健康管理として採り入れてきたものが多く存在します。

お茶には、糖尿病にとって共通する利点がいくつかみられます。

・温かいお茶を飲むことは心を落ち着かせストレスを緩和する
・水分を摂ることは代謝を促し血中の糖の濃縮を緩和する
・植物成分には、ビタミン、ミネラル、カテキン類など抵抗力を上げるものが多い

日本で古くから親しまれてきた緑茶も、糖尿病をはじめ健康に良いことが証明されています。
糖尿病については、昔から生活の中で常にその危険性を抱えていた民族ほど、糖尿病に効くハーブ(薬用植物)の研究が進んでいるようです。

近年では、糖尿病に効くといわれる薬草が色々と取り沙汰されるようになっています。
糖尿病治療の基本である食事療法と運動療法にプラスアルファとして、「糖尿病に効く」といわれ健康茶に使用されている薬用植物を、実用的な情報に絞って紹介します。

血糖値を下げる天然素材

【テトウストレ】
●糖尿病に特化した伝統的な樹皮茶。糖尿病に即効性があるのが利点だが、苦みをもつのが欠点。
原産国:メキシコ
薬 効 :糖尿病、糖尿病合併症
糖安定の主な作用:すい臓活性化、細胞代謝の改善、抗酸化作用、糖吸収阻害
飲み方  :粉砕した樹皮をお茶として飲用する
    (5gを300~400mLの水で30~40分煎じて、1日1回就寝前に服用)
安全性:FDA(米国食品医薬品局)の許可あり
健康食品:樹皮を煎じてお茶として飲用。加工品は効果が落ちるとされる
効果発現速度:素材100%で半月~2か月

【コタラヒム】
●アーユルヴェーダ―では古くから糖尿病の特効薬として使用されてきた、伝統的な樹木茶。
原産国:スリランカ
薬効:糖尿病、メタボリック症候群、肝保護作用
糖安定の主な作用:糖吸収阻害
飲み方:粉砕した樹木をお茶として飲用する
   (1日5gを600mLの水で5分以上煎じて、2~3回に分けて飲用)
安全性:安全性エビデンスあり(妊婦と小児は注意、或は不可)
健康食品:お茶、顆粒または粒状サプリメント、ブレンド商品も多い
効果発現速度:素材100%で1~3か月

【ギムネマ・シルベスタ】
●アーユルヴェーダ―では古くから糖尿病予防とダイエットに使用されてきたハーブ。甘みを感じなくなる不思議な作用がある。
原産国:インド
薬効: 糖尿病、メタボリック症候群
糖安定の主な作用:すい臓活性化、糖吸収阻害、味覚を変える
飲み方:乾燥した葉をお茶として飲用
   (1日10~20gを約1リットルの水に入れ、約5分煎じ、2~3回に分けて飲用)
安全性:安全性エビデンスあり
健康食品:錠剤や粉末などのサプリメント、お茶やドリンク剤、ブレンド商品も多い
効果発現速度:素材100%で1~3か月

【パロアッスル】
●15,000年ほど前までは海底にあったとされる南米大陸のパラグアイに自生するため、ミネラルが豊富なのが特長。効き目は穏やかだが飲みやすい。
原産国:パラグアイ
薬効:メタボリック症候群、糖尿病、便秘
糖安定の主な作用:細胞代謝の改善
飲み方:地上部分の葉と枝を刻んだものをお茶として飲用する
   (1日6gを、約1リットルの水に入れて10分程度煮出し、2~3回に分けて飲用)
安全性:安全性エビデンスあり
健康食品:刻みまたはエキスパウダーを、お茶やカプセル、ブレンド商品として
効果発現速度:素材100%で3~6か月

【アカシア樹皮】
●樹皮の熱水抽出物はポリフェノールを多く含むのが特長。ダイエットや美肌にも良いとされる。素材100%のものは少ない。
原産国:オーストラリア
薬効:糖尿病、メタボリック症候群
糖安定の主な作用:細胞代謝の改善、抗酸化作用
飲み方:抽出エキスとして飲用(有効摂取量は不明)
安全性:妊娠中・授乳中は摂取を避ける
健康食品:抽出エキスのサプリメント
効果発現速度:素材100%で3~6か月

【田七人参(三七人参)】
●中国の医学に組み入れられた歴史は浅いが、抗ウイルス作用、抗コレステロール作用、抗腫瘍作用があるとされる。
原産国:中国
薬効:肝保護作用、滋養強壮、糖尿病
糖安定の主な作用:細胞代謝の改善
飲み方:根を粉末として、1日6gを飲用
安全性:不明(妊婦と小児は注意、或は不可)
健康食品:粉末のお茶またはサプリメント
効果発現速度:素材100%で3~6か月

【高麗人参(朝鮮人参)】
●古くから中国医学で強壮剤として珍重されてきた。優等生的な生薬だが、高血圧や心疾患の人は慎重投与とされる。
原産国:中国
薬効:補氣、滋養強壮、糖尿病
糖安定の主な作用:細胞代謝の改善
飲み方:粉砕した根をお茶として飲用
    (約6gに熱湯を注いで適宜飲用)
安全性:妊婦と小児は注意、或は不可
健康食品:粉末のお茶またはサプリメント
効果発現速度:素材100%で3~6か月

【日本山人参(ヒュウガトウキ)】
●糖尿病素材としては珍しく、日本産の薬用植物。糖尿病の発症を予防したり、合併症の予防にも効果がある。
原産国:日本(宮崎県、大分県)
薬効:肝保護作用、ダイエット、糖尿病
糖安定の主な作用:細胞代謝の改善
飲み方:根または葉を粉砕して、お茶として飲用(煮出し不可、有効摂取量は不明)
安全性:不明
健康食品:お茶、または粒状のサプリメント
効果発現速度:素材100%で3~6か月

【カイアポイモ(シモンイモ)】
●一度収穫したら、その土地には8年以上は栽培できないといわれるほど、土地の養分を吸収している。ビタミン、ミネラル豊富だが、有効成分のCAFが熱に弱い。
原産国:熱帯アメリカ
薬効:ダイエット、滋養強壮、糖尿病
糖安定の主な作用:細胞代謝の改善、インスリン分泌促進
飲み方:芋は皮のまま擦りおろして食べる。茎・葉は自然乾燥してお茶として飲用
安全性:不明
健康食品:粒や粉末のサプリメント
効果発現速度:素材100%で3~6か月

【キクイモ】
●デンプンを含まず「イヌリン」を主成分とするキクイモは、効果は穏やかだが淡泊な味で飲みやすい。
原産国:北アメリカ
薬効:糖尿病、高血圧、高脂血症、便秘
糖安定の主な作用:インスリン類似の作用、糖の吸収阻害
飲み方:刻んで日に干しお茶として飲用
安全性:特に害はない
健康食品:お茶、粉末、粒状のサプリメントが多い
効果発現速度:素材100%で3~6か月

【たらの根】
●古くからの糖尿病薬としてはタラノキの根皮を使用されたが、たらの葉にもサポニンを含む。
原産国:中国、東アジアなど広く分布
薬効:健胃、整腸、利尿、消炎、高血圧、糖尿病、腎臓病、胃潰瘍、神経痛、リウマチ、関節炎、肝炎、強壮
糖安定の主な作用:インスリン類似の作用、糖の吸収阻害
飲み方:タラ根皮20gを600mLの水で約2/3になるまで煎じて、1日3回に分け服用
安全性:通常の摂取量では特に害はなし
健康食品:樹皮、根皮を乾燥したものをお茶として飲用
効果発現速度:素材100%で3~6か月

【桑の葉】
●生薬は桑白皮(そうはくひ)という。
原産国;中国北部〜朝鮮半島(日本には3世紀頃、蚕の飼料として、蚕とともに伝えられた)
薬効:咳や高血圧、滋養強壮、糖尿病等様々な生活習慣病、脂質代謝、肝臓・腎臓機能、便秘改善、発ガン抑制
糖安定の主な作用:糖の吸収阻害、インスリン分泌促進、
飲み方:蒸して乾燥した葉っぱをお茶として飲用する
    (または10〜20gを500mLの水で1/2になるまで煎じて、1日3回に分け飲用)
安全性:通常の摂取量では特に害はなし(妊娠中・授乳中は注意)
健康食品:粒状のサプリメントが多く、他の食品や成分をブレンドしたものも多い
効果発現速度:素材100%で6か月以上

【バナバ】
●ミネラルや食物繊維が多く、美容にも良いとされる。効き目は穏やかだが、飲みやすい。
原産国:インドネシア、フィリピン等
薬効:糖尿病、生活習慣病予防、ダイエット
糖安定の主な作用:インスリン類似の作用
飲み方:乾燥した葉をお茶として飲用
   (1日10~20gを約1リットルの水に入れ、約1/2になるまで煎じ、2~3回に分けて飲用)
安全性:不明
健康食品:お茶、ブレンド商品が多い
効果発現速度:素材100%で6か月以上

【グアバ】
●グアバ茶ポリフェノールの働きが、食後の糖分の吸収を抑える。カロリー・ゼロのためにダイエットに良い。
原産国:熱帯アメリカ
薬効:糖尿病、コレステロール
糖安定の主な作用:糖吸収阻害、抗酸化作用
飲み方:乾燥して刻んだ葉に熱湯を注ぎ、お茶として飲用(有効摂取量は不明)
安全性:不明
健康食品:お茶、ブレンド商品が多い
効果発現速度:不明

【ヤーコン】
●ヒトの消化酵素や消化器官で分解・吸収されにくいオリゴ糖でできているため、究極のダイエット野菜といわれる。甘味があり飲みやすい。
原産国:アンデス地方
薬効:ダイエット、糖尿病、便秘
糖安定の主な作用:インスリン類似の作用、糖吸収阻害、抗酸化作用
飲み方:芋はスライスして食用、茎・葉は自然乾燥してお茶として飲用(有効摂取量は不明)
安全性:安全性の問題提起あり
健康食品:お茶、ブレンド商品が多い
効果発現速度:不明

【ニガウリ(ゴーヤ)】
●ダイエットにも良い種子と外皮には副作用物質があるとされるが、皮の部分にインスリン様の作用をもつ成分を含む。
原産国:南アジア
薬効:抗ウイルス、抗炎症、コレステロール低下、健胃、高血圧、糖尿病、便秘の改善
糖安定の主な作用:インスリン類似の作用
飲み方:薄切りにして乾燥したものを、お茶として1日に5〜6杯飲用
安全性:妊娠阻害および流産誘発の可能性が報告されている(ブレンドや加工食品の安全性は不明)
健康食品:お茶、パウダーまたは粒状サプリメント、ブレンド商品も多い
効果発現速度:不明

【タマネギ】
●鱗茎(りんけい)に硫化アルリを含有し、薬用に用いる。薬効はオオニンニクに似ているが、やや穏やか。
原産国:イラン
薬効:高血圧、血小板凝集抑制、高脂血症、喘息、血糖降下、抗菌作用
糖安定の主な作用:硫黄化合物がインスリン類似の作用をもつと思われる
飲み方:タマネギジュースやオリーブオイルに浸すなど、エキスとして服用
安全性:GGRAS (アメリカの食品添加物のステータス)認定(ブレンドや加工食品の安全性は不明)
健康食品:粉末や粒状のサプリメント、皮はお茶としてブレンド品が多い
効果発現速度:不明

 

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